田舎の梅農家 プラムハウスふなやま
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農作業のここがツライ! とっぷ5
梅干しって美味しいですよね!でも皆さんのお口に入るまでには、たくさんの苦労があります。私たち梅農家が梅を育てて、梅干しにするまでの行程の中で「これはキツイ!」と思った事を辛い順に載せてみました。(私の愚痴を聞いて下さい。)

第一位 中国産梅干しが急増!
草刈りや肥料やりなど、農作業にはツライことがたくさんありますが、近年特に日本の梅農家が打撃を受けているのが、低価格の中国産梅干しの輸入が急増したことです。その輸入量は日本で消費される梅干しの約半分にもなります。現在中国産輸入梅干しは平成13年10月より「原産国表示」が義務づけられましたので、原産国を「中国産」と表示して流通されています。紀州南高梅干しを生産するわれわれ梅農家は生産段階での安全性と南高梅の持つ高品質とブランドで低価格の中国産輸入梅干しに対抗していかなければならず、かつてないはど厳しい状況を迎えているのが今の現状です。

第二位 野生動物のイタズラ!
近年、よくテレビ等で野生動物の被害についてよく耳にしますが、私の梅畑でも野生動物が梅の木や実や畑を荒らす事が多くなってきました。5月から6月には収穫寸前の梅の実を野生のサルが食い荒らし、有機質肥料を施す事により増えてきた地中の小動物(ミミズ等)を食べるためにイノシシが梅畑をでんぐり返し、ウサギやシカは木の芽や枝を食い荒らしてしまいます。特に国の天然記念物に指定されている日本カモシカは猟師さんでさえもどうする事もできません。梅畑の周りに防護ネットを張り回せれば被害もなくなるのですが、コスト的に高くつき今はどうする事もできないのが現実です。

第三位 収穫量は水物!
梅の開花期(二月)。このころに梅の受粉が始まるのですが、あまりに寒いと受粉もしないということがあります。遅霜による霜害もあり、この中でどれだけ受粉しているかということが、後々の収穫量を左右してきます。また、その収穫期と重なるのが梅雨の季節。強い風雨が続けば収穫量は格段に落ち込みますし、強風で梅が落下してしまうこともよくあります。忙しい時期に、雨が降ると仕事ははかどらないし、収穫量は落ち込むし、もうほんとイライラ。毎年祈るような気持ちでこの収穫作業をおこなっています。

第四位 梅の収穫
朝早く(午前4時)に梅畑に行って、梅を一粒一粒手で収穫するんです。首に梅を入れておくカゴをぶらさげて、カゴ一杯になるまで摘み続けます、カゴが一杯になるころには約6kgの重りを首にぶらさげている事になり、首は痛いし、肩はこるしもう勘弁してって感じです。さらにそのカゴをぶらさげたまま、梅の枝をきずつけないよう中腰でよけながらコンテナ(梅をいれておく箱)まで運ぶんです。首も、肩も、腰もガタガタです。収穫の時期は雨が多く、ただでさえ蒸し暑いのにカッパを着て作業をするので頭はクラクラ。収穫の時期は家族全員体重が5〜10kg減ります、そのぐらいキツイと言うことです。私の愚痴につきあっていただき本当にありがとうございます、スッキリしました。あっ、あとダイエットしたい方は是非「梅の収穫のお手伝いコース」をおすすめします、必ずやせます!

第五位 ビニルハウスの中は暑い!
皆さんは熱いのと寒いのとではどちらの方が耐えられると思いますか?極端に考えると、100度の炎と-100度の冷蔵庫ではどちらの方に飛び込めますか?(極端すぎますよね)。それはさておき、私は暑いのが苦手です。けれど美味しい梅干しを作るには収穫した梅を塩に漬け、漬けた梅を天日に干さなくてはなりません。最近では雨に濡れないようにとビニルハウスの中に梅を干しています。(誰が考えたんだ!)太陽の光を一杯浴びれるよう透明のビニールで覆われた空間はまさに地獄!この時期外の気温は30度、太陽の容赦のない熱がハウスの中の空気を更に熱して、ハウス内の最高気温は50度!本当の話、あまりに長い間作業を続けると命の危険にさらされる事もあります。(今は限界をわきまえているので心配はありません)とにかく私は暑いのは嫌いです。


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