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◆第2回目 |
期間 4月上旬
対象 かいよう病・黒星病 |
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●この時期の状況
暖かくなるにつれて風雨の量も多くなってきます。そうすると、かいよう病が良く出てきます。南風の雨によって運ばれてきた、かいよう病の病原菌が最初に新緑につき、葉の先端が茶色くなります。次に梅の実にも黒い病斑が出てきて果肉にしこりが出来ます。ここまで来ると葉から光合成が出来ないので梅の実は大きくならないし、木も大きくりません。またこの頃から、黒星病にも注意が必要です。
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かいよう病 |
かいよう病になった実
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かいよう病になった葉 |
【解説】
開花期前後から健全な枝の樹皮に濃緑色、水浸状の斑点をつくり、葉・果実・花などに発病させます。
ひどい部分では、開葉時の葉や新しく出てくる枝を枯らしてしまい、何年たっても樹が大きくならなくなってしまうこともあります。 |
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黒星病 |
黒星病になった実
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黒星病になった葉 |
【解説】
果実と枝に発病。
果実には、一般に緑黒色で1〜3@程度の病斑やすす状のカビが発生し、果面が割れてしまうこともあります。若い枝の表皮などには、おもに円形で黄褐色の病斑が生じ、また、激発時には葉柄や葉脈におよぶこともありますが、木質まで達する心配はありません。 |
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使用する農薬 |
マイコシールド水和剤 |
水和硫黄剤 |
【解説】
黒星病対策に水和硫黄剤を500倍に薄めて使用します。またかいよう病対策にマイコシールド水和剤を1,500倍に薄めます。これらを混合して散布するのですが、前回(第1回)はかいよう病対策としてZボルドー水和剤を使用しましたが、ここでは農薬を換えて使います。なぜなら、病原菌にも抵抗力がついて同じ農薬では効果が表れないためです。ただし、マイコシールド水和剤はZボルドー水和剤と比べ少し効き目があるため、毎年出来る限り使わないでいいように心がけています。
【農薬安全使用基準】 |
農 薬 名 |
希釈倍数 |
使用時期 |
最大使用回数 |
・水和硫黄剤 |
500倍 |
- |
4回以内 |
・マイコシールド水和剤 |
1,500倍 |
収穫21日前まで |
4回以内 |
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